千葉県流山市を拠点に、ホームページ制作を行っている小島喜画です。
- ブログをこれから始める
- WordPressのテーマを探している
- Cocoonは無料だけど実際どうなの?
こういった疑問を持つ方に向けて、WordPressの無料テーマの中でも特に有名なCocoonについての記事を書きました。
「WordPressってなに?」という方はこちらの記事を読んでみてください。
Cocoonは、一言でいえば「超有料級の無料WordPressテーマ」です。
その根拠はたくさんありますが、ブログ運営に必要な機能はもちろん、Webサイトとして重要な内部SEO対策、迅速なアップデート対応などが挙げられます。
そして何より、無料で利用できるところがCocoonの最大のメリット。
僕自身も長らく愛用しています。
そこでこの記事では、Cocoonの特徴や始め方、デメリットなどをまとめました。
1. Cocoonとは?無料なのに超有料級のWordPressテーマ
WordPressのテーマ「Cocoon」は、ブログ運営に特化したWordPressテーマです。
Simplicityというテーマがありますが、その後継製品として2018年に公開されています。
僕がCocoonを利用し始めてから1年半(2020年9月時点)が経ちますが、一度も他のテーマに変えたいと思ったことはありません。
吹き出しやボタンなどブログ運営に必須の要素はほぼCocoonの機能で実装できますし、仮にデザイン面で手直ししたい時はHTMLやCSSの知識があれば事足ります。
Webサイトを運営するための大前提となるSEO対策を始め、マニュアルなどのコンテンツが豊富な点も、Cocoonの大きな特徴といえます。
有料のテーマもたくさんありますが、Cocoonはまさに「超有料級」のWordPressテーマと言えます。
2. Cocoonの特徴
Cocoonが無料なのに「超有料級」と言う理由は、こういった特徴があるからです。
- 内部SEO対策が万全
- ブログ運営に必要な機能はほぼ揃っている
- テーマのアップデートも早く確実で安心
- マニュアルやサポート、フォーラムも充実
- スキンの種類が豊富
2-1. 内部SEO対策が万全
WordPressのテーマを利用する時に気になるのがSEO対策です。
開発者の「わいひら」さんが運営する「寝ログ」には、Cocoonの内部SEO対策についてこう書かれています。
・ページ高速化機能搭載(テーマ機能だけでPageSpeed Insights90点後半が取れる)
・モバイルファースト(モバイルフレンドリー)
・ワンクリックでAMP対応
・PCとモバイルでソースコードが100%同じ完全レスポンシブ
・W3CのHTML5バリデーションのエラー0
・W3CのCSSバリデーションのエラー0
・基本的な構造化データタグの記入
・構造化データエラー0
・投稿ごとにメタディスクリプション記入欄の設置
・HTMLアウトラインの最適化
上記はあくまでテーマ自体を基準としたものです。サーバーの強弱、プラグインのインストールや外部タグの利用で変わってくると思います。
https://nelog.jp/cocoon
昨今は特に、個人ブログがGoogleの検索結果で上位を取ることが難しくなっていると言われますので、内部SEO対策がしっかり取られていることは心強いですね。
2-2. ブログ運営に必要な機能はほぼ揃っている
Cocoonで実現できる機能は本当にたくさんありますが、その一部を挙げてみました。
当ブログでは一部の機能の使い方をご紹介していますので、もしご興味があればご覧ください。
- 画像やWebフォントの遅延読み込みに対応している
→サイト高速化の機能が豊富 - 吹き出しを実装できる
- 追従するサイドバーを実装できる
- おしゃれなボタンや付箋風のボックスなどが簡単に作成できる
- 人気記事ランキングを自動生成してくれる
- トップページのカスタマイズも簡単
参考までに、ボタンやボックスについてピックアップしてご紹介しますね。
おしゃれなボタンやボックスなどが簡単に作成できる
以前、ボタンのデザインをかっこよくするCSSカスタマイズ方法の記事を書きました。
ブログのボタンをかっこよくする方法【WordPress初心者向け】
しかし、実はCocoonではもっと簡単に、おしゃれなボタンを作ることができます。
作り方については公式サイトが参考になります。
また、様々なタイプのボックスも、クリック一つで挿入することができます。
2-3. テーマのアップデートも早く確実で安心
テーマを選ぶ際に重要な要素の一つに、アップデートの頻度や早さが挙げられます。
先日、WordPressのバージョンが5.5に上がりましたが、更新内容の一つに「Lazy Load」がありました。
Cocoonには元々、画像の遅延読み込み機能がありましたが、WordPressの変更を受けてすぐに対応されています。
2-4. マニュアルやサポート、フォーラムも充実
無料で多機能ということもあって、ユーザーも多いのがCocoonの特長でもありますが、マニュアルやコミュニティのコンテンツが充実していることも人気の理由の一つと言えると思います。
WordPressやテーマの初期設定から広告やアクセス解析の設定、記事作成を効率化するCocoonの使い方や便利機能の使い方まで、大量のコンテンツが揃っています。
ユーザーフォーラムとして、コミュニティサイトもあります。
基本的な使い方から、不具合の報告、改善要望、カスタマイズ相談など応用レベルまで幅広い質問、相談をすることができます。
https://wp-cocoon.com/community/
2-5. スキンの種類が豊富
Cocoonの設定画面から変更できるスキンの種類がとても豊富です。
驚きなのは、Cocoonのユーザーが開発したスキンを採用されているところ。
※スキンとは、サイト全体の色や見出しなどのデザインを一括で設定できる機能です。
3. Cocoonのデメリット
Cocoonを1年半ほど利用してきましたが、正直、大きなデメリットは感じていません。
強いていえばデザイン面。
全体的にシンプルなデザインなので、他のテーマ(特に有料テーマ)に比べると、見出しなどのデザインにやや不満を感じることがあるかもしれません。
ただスキン(全体のデザインを一括で設定できる機能)の種類も豊富ですし、CSSを理解している人であれば問題ないです。
ちなみに公式サイトでは、シンプルなデザインにしている理由が解説されています。
当テーマの、デザインは白を基調としたシンプルなものとしています。
その理由としては以下の2つがあります。
・デフォルト状態でカスタマイズしやすいように
・凝ったデザインはスキン機能で実装したいから
https://wp-cocoon.com/simple-style/
4. Cocoonのインストール方法
Cocoonのテーマは、公式サイトからダウンロードしてください。
その際、親テーマ、子テーマのインストールをした上で、子テーマを有効化することが必須です。
ダウンロードとインストールについては詳しい手順が公式サイトに書かれています。
https://wp-cocoon.com/downloads/
WordPressのダッシュボードにある「テーマを追加」からはインストールできない(正確には見つからないので、公開されていない?)ようです。
5. まとめ|無料でブログを始めるならCocoonがおすすめ
今回はWordPressの無料テーマ「Cocoon」について、特徴やインストール方法、デメリットを解説してきました。
- 内部SEO対策が万全
- ブログ運営に必要な機能はほぼ揃っている
- テーマのアップデートも早く確実で安心
- マニュアルやサポート、フォーラムも充実
- スキンの種類が豊富
ここまでメリットが揃っていながらも無料で利用できるテーマは、他に見たことがありません。
デメリットとしては、シンプルなデザインのため、有料テーマなどに比べてややデザイン性に劣る面もあります。
ただ、シンプルだからこそカスタマイズしやすく、ユーザーそれぞれの好みに合わせやすいとも言えますね。