SEO対策の中でも特に大切な要素が「キーワード」です。

どんなキーワードを使うか、どのように使うかで、検索サイトの表示順位に大きく影響を与えます。

そこで今回はキーワードの選び方と執筆時のポイントを解説します。

「SEOってなに?」という方は「SEOの基礎|SEO対策の概要と本質を解説」をご覧ください。

1. SEO対策の基礎|キーワードの選び方と執筆時のポイント

SEOは、検索サイトで上位表示させるための方法です。
そのためSEO対策に取り組む時は「どんなキーワードで検索してもらうか」を考えることが最も重要です。

この記事では、どんなキーワードを選べばいいのか、そのポイントを解説します。

イメージを掴みやすいように、机を製造販売している企業が、ブログを書くケースを例に考えていきましょう。
企業として売りたいのは机ですから、「机」というキーワードで書いていけば良さそうですね。

と、そう単純に考えて書き始めるのは待ってください!

キーワードを選定する時に押さえておくべき大事なポイントがあります。

それは「検索意図」「検索ボリューム」です。

キーワードを決める時は、ここからご説明する2つのポイントを把握しておきましょう。

1-1. 検索意図

検索意図とは
「ユーザーが、どんな意図(目的)で検索しているか」
ということです。

1-1-1. 検索意図が大事な理由

キーワードを決める時に検索意図が大事な理由は、検索しているユーザーが、どんな目的でそのキーワードを入力したかによって、最適なコンテンツが異なるからです。

具体例を出して、詳しく説明していきます。

【ケース①】「机 安い おしゃれ」で検索された場合

例えば「机 安い おしゃれ」というキーワードで検索したユーザーは「おしゃれで安い机を購入したい」と考えていることが推測できます。

その場合、相応しいコンテンツとしてはどんなものでしょうか?

  • デザインの分かる写真がたくさん載っている
  • おしゃれな部屋の中に、机や椅子があってトータルでおしゃれ感が伝わる
  • いくつかの部屋のパターン、机と椅子の組み合わせのパターンが紹介されている

このように料金だけではなく「おしゃれ」感を伝えるための写真を掲載すれば、「おしゃれで安い机を探している」ユーザーに響きそうですよね。

では一方で、もし説明文だけで構成された記事だったらどうでしょう?

章だけで「おしゃれ感」を表現するのは非常に難しいですよね。
おそらく、おしゃれな机を探している人には物足りないはず。

【ケース②】「机 安い」で検索された場合

では次に「机 安い」というキーワードで検索された時の意図は何でしょうか?

単純に考えれば「安い机が欲しい」だと考えられますが、もう少し掘り下げてみると、そのユーザーはデザイン性よりも価格を重視していると推測できます。

そうなると「机 安い」に相応しそうなコンテンツ

  • 複数の商品を価格で比較しやすい内容やレイアウトで構成
  • 「安いのにこんな特徴があるのか!」と思ってもらえるような記事
  • 通販サイトへのリンクボタンですぐに購入できる

こういった内容が、検索した人の求める情報としてふさわしそうですよね。

「おしゃれ」というキーワードが含まれる場合と比べて、求めるコンテンツも変わることが分かっていただけたと思います。

他にも「比較」「人気」「国産」など、さまざまなキーワードとの組み合わせが考えられますが、それぞれ検索意図は全く違ってきます。
キーワードによって、最適なコンテンツも異なるわけです。

ここでは「机」という共通するキーワードで比較してみましたが、例えば「自宅オフィス おしゃれ」と「机 おしゃれ」というキーワードを比較した場合も同じです。

前者は机を探している可能性はありますが、椅子や照明、棚なども含めて探しているかもしれません。

このように、キーワードを決める時は、そのキーワードで検索するユーザーはどんな意図を持っているのかを想像したうえで、それに相応しい記事を書いていくことが大切です。

1-1-2. 必ずしも「自分が書きたい記事=ユーザーが読みたい記事」ではない

ここでよく間違いやすいのは「自分が書きたい」を出発点にしてしまうことです。
「自分が書きたい記事」=「ユーザーが読みたい記事」であるとは限りません。

もちろん、ユーザーの知りたい情報に合致していれば問題ありません。

でも検索順位で上位を取り、問い合わせを増やすためには、まずその記事にアクセスされる必要がありますよね。
アクセスしてもらうためには「このページなら疑問を解決できそう」と思ってもらわなければいけません。
つまり「ユーザーが読みたい記事」が大前提なわけです。

あくまでユーザー目線で記事を書くことが重要です。

1-1-3. 検索意図を確認する方法

「検索意図を推測したけど、その推測が正しいかどうか、どうやって確認するの?」

こんな風に疑問を持つかもしれません。

その方法は「自分で実際に検索してみる」です。

GoogleやYahoo!などで実際に検索してみて、その検索結果のページを上位の記事から読んでみてください。

そこに書かれている内容が、そのキーワードで検索しているユーザーの求める記事、つまりユーザーの検索意図を満たす記事だと言えます。

選定したキーワードから想像した「検索意図」に対する答えが、その記事には書かれているはず。

1-2. 検索ボリューム

キーワードを決める時にもう一つ押さえるべきポイントは「検索ボリューム」です。

検索ボリュームとは、GoogleやYahoo!などの検索サイトでキーワードが検索される回数のことです。

1-2-1. 検索ボリュームが大事な理由

検索ボリュームが大事な理由は二つ。

  • そのキーワードで書く記事にニーズがあるかどうかをある程度把握できるから
  • そのキーワードで上位ランクに入れるかどうかの難易度が把握できるから

例えば次のような2つのパターンで考えてみます。

・机
・机 テレワーク おすすめ

前者の方が検索数が多くなることは、なんとなく予想できますよね。

検索される数が多いということは、それだけそのキーワードで調べているユーザーも多いということ。
つまりそのキーワードの記事は、ニーズがあると言えます。

ただし、たくさんのユーザーが検索しているということは、そのキーワードで記事を書いている競合も多くなります。
※ここで言う競合とは、「机」について書かれたWebサイトや記事、情報のことを指します。

そのため上位に表示させることは非常に難しくなるんですね。
ニーズが高いからといってそのキーワードを選択すると、いつまで経っても成果が現れない、なんてこともあるので注意が必要です。

1-2-2. ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテール(スモール)キーワード

キーワードは組み合わせ方とボリュームによって以下のように分類されます。

  • ビッグキーワード
  • ミドルキーワード
  • ロングテール(スモール)キーワード

ビッグキーワード

「机」のように検索回数が多く、検索対象の範囲が広い(より一般的な)キーワードはビッグキーワードと呼ばれています。

ビッグキーワードは検索回数が多いので競合も多いため、検索ランクで上位の難易度も高くなります。
その分、一度でも上位表示することができると、多くの検索ユーザーの目に触れることになるので、アクセス数の爆発的な増加を狙うことが可能になります。

一方、検索対象の範囲が広いことがデメリットにもなります。

「机」とだけ検索した人が全員「机を購入したい」と思っているとは限りません。
もしかしたら「机を捨てる方法を知りたい」のかも。
その人に、高機能な机を紹介する記事を見せてもクリックされる可能性は限りなく低くなりますよね。

アクセス数の飛躍的なアップにつながる反面、意図を絞ることが難しいという側面があるのがビッグキーワードです。

ロングテールキーワード(スモールキーワード)

ロングテールキーワードは、「机 テレワーク おすすめ」のように比較的範囲が狭い(より具体的な)キーワードで、スモールキーワードとも呼ばれます。

ビッグキーワードに比べてると検索回数が少ないキーワード。
また検索の対象が絞られるので、競合が少なくなります。
そのため上位表示させる難易度も比較的、簡単になるのが特徴です。

検索条件を絞るということは、検索するユーザーも相対的に少なくなるので、ビッグキーワードに比べればアクセス数増加への影響も小さくなります。

でもそのキーワードで検索したユーザーにとっては「探している情報が書かれているかも」と感じ、アクセスしてくれる可能性が高くなる側面もあります。

例えば「机 高機能 リモートワーク」と検索した人は、「机」と検索する場合に比べて意図がより明確。
その意図にピッタリな記事が見つかれば、訪問してくれるはずですよね。

ただしニッチ過ぎるキーワードや、関連性の低いキーワードは誰にも検索されない可能性があるので要注意です。

ミドルキーワード

ビッグキーワード、ロングテールキーワードの中間に当たるキーワードです。
検索回数や競合の数、上位表示の難易度に関しても中間程度、というふうに捉えておいてください。

もしこれからブログを始める場合、ミドルキーワードかロングテールキーワードを中心に書き始めるのがベターです。

ただし検索ボリュームがほぼ0のようなキーワードは避けた方がいいでしょう。
がんばって書いても、誰からも検索されない記事ではもったいないですよね。

1-2-3. 検索ボリュームを調べる方法

検索ボリュームを調べる時、私もよく利用しているのがGoogleのキーワードプランナーです。

調べたいキーワードを入力すると、過去に検索された回数、関連するキーワードの候補とその検索回数を表示してくれます。

使い方の詳細は「初心者のためのブログ始め方講座」というサイトに詳しく書かれているので、参考にしてみてください。

1-3. 検索意図と検索ボリュームを意識したキーワード選定

ここまでの内容を一旦まとめますね。

  • キーワードを選定する時の大事なポイントは「検索意図」と「検索ボリューム」
  • 検索意図に沿った記事は検索結果での上位表示、アクセス数アップを見込める
  • 検索ボリューム(検索回数)によって競合の数、上位表示の難易度が変わる
  • 検索ボリュームが多く、広い意味を持つキーワードのことをビッグキーワードと呼ぶ
  • 検索ボリュームが少なく狭い意味を持つキーワードをロングテール(スモール)キーワードと呼ぶ
  • ビッグキーワードとロングテールキーワードの中間に当たるのがミドルキーワード

記事を書く時は、こういったポイントを押さえておきましょう。

最初はキーワードの選定、文章構成の検討に時間がかかると思います。

でもその大変なプロセスをしっかり踏んでおくことが、結果的に目標達成(問い合わせや申し込みなど)への近道になります。

キーワードを決める時は、検索意図と検索ボリュームをバランスよく見ながら選定していきましょう!

2. キーワード選定から決定までの流れ

記事を書く時に検索意図、検索ボリュームが大事だということを解説してきました。

では具体的にどうやって記事を書いていけばいいのでしょうか?
ここではキーワードを決めて記事を書くまでの流れを説明していきます。

キーワードを決めて執筆するまでの流れ

  • テーマの中でユーザーの疑問、悩みを把握する
  • ツールを使ってキーワードのリストを洗い出す
  • キーワードを決めて記事を書く

詳しく見ていきましょう。

2-1. テーマの中でユーザーの疑問、悩みを把握する

まずはブログやコンテンツ全体のテーマ、つまりメインとなるキーワードを決めます。

事業内容や売りたい商品、サービスをテーマにしてもいいですし、自社のPRでなくても、書きたいテーマがあればそれでOK。

ここでは「机」とします。

続いてそのテーマに関してユーザーが知りたいこと、持っていそうな疑問、悩みなどを考えてみましょう。

「机」に関してユーザーが持っていそうな疑問や悩み(例)

  • テレワークを始めることになったので、自宅で仕事をする時におすすめの机はあるかな?
  • 座りっぱなしだと腰が痛くなるので、立って仕事ができる机が欲しい
  • 自宅と職場が半々の割合なので毎日使わないんだよな。折り畳んで収納できる机ってあるのかな?

「机」というテーマを例に考えると、例えばこういった疑問が考えられますよね。

「SEOの基礎|SEO対策の概要と本質を解説」でも解説した通り、ユーザーの悩みや疑問を解決するために記事を書いていくことがSEOの本質。

まずはユーザーがどんな問題を抱えているのか、何を知りたいのかを把握することから始めてみましょう。

2-1-1. ユーザーの疑問や悩みを知る方法

ユーザーの疑問、悩みが分からない場合は、アンケートを取ったり周囲の人に聞くのがベストですが、手っ取り早い方法は「ネットで調べる」です。
具体的な手順は「3. キーワードやユーザーの悩みを探す方法」を参考にしてみてください。

2-1-2. 仮説を立てるのもアリ

ユーザーの疑問や悩みをネットで調べても、実際の顧客の悩みとかけ離れている可能性があります。

そんな場合は仮説を立てて記事を書いていく方法もアリです。

ネットで調べて推測したユーザーの疑問・悩みを解決するにはどんな記事があればいいのか、競合のホームページを読んだり、自分なりに考えてみたりして記事を書いていくわけです。

仮説が正しいかどうかを確認する方法

仮説が正しいかどうかを確認するには、記事を公開してから数ヶ月後に、Google Search Console(サーチコンソール)を利用する方法があります。
Search Consoleを使えば、自分の記事が狙ったキーワードで検索されているか、自分のページは何位にランクインしているのか、検索結果の中から自分の記事ページが何回くらいクリックされているか、などを調べることができます。

さらにはGoogle Analyticsというアクセス解析ツールを使って、そのページの滞在時間(ユーザーがそのページに滞在していた時間)や直帰率(そのページに到着したけどすぐに他のホームページに移動した割合)を把握することが可能です。

滞在時間が長ければユーザーがしっかり読んでくれている=ユーザーの疑問に答える記事が書けていると判断できます。

このブログでも詳しい解析方法の解説を予定していますが、Search ConsoleやAnalyticsの使い方を知りたい方は、以下のサイトが参考になるので読んでみてください。

参考サイト

2-2. ツールを使ってキーワードのリストを洗い出す

記事を書いていく時は、最初にキーワードのリストを作成しておくことをおすすめします。

そこで役立つサービスがこちら。

ここではラッコキーワードでリストを作る方法をご紹介します。

ラッコキーワードとは、サジェスト(「提案」の意味。Googleなどでキーワードを入力した時に、セットでよく検索されるキーワードを提案してくれる機能)キーワードなどを一括で表示してくれるサービスです。

すごく簡単なので安心してください。

① 検索窓にキーワード(ビッグキーワード)を入力して検索する

ラッコキーワードにアクセスして、検索窓にキーワードを入力。
右の検索ボタン(虫メガネのマーク)をクリックします。

② CSV形式でダウンロードする

画面の右端にある「CSVダウンロード」ボタンをクリックして、キーワードのリストをダウンロードします。

③ エクセルなどの形式で保存して活用する

ダウンロードしたCSVファイルをエクセルなどで開いて、そこからキーワードを選んでいきましょう。
記事を書いたキーワードには日付などを入れてチェックしておくと便利です。

2-3. キーワードを決めて記事を書く

キーワードのリストを洗い出したら記事を書く工程に入ります。

キーワードを決める手順から具体的な方法を解説しますね。

キーワードを決めて記事を書く手順

① ユーザーの悩み、疑問を元に、おおまかな記事の方向性を決める
② キーワードリストを眺めて、ユーザーの悩み、疑問に関連するキーワードを絞る
③ 検索意図と検索ボリュームを考慮して、記事のキーワードを決める
④ キーワードを使って記事を書いていく

各手順を詳しく見ていきます。

① ユーザーの悩み、疑問を元に、おおまかな記事の方向性を決める

どういった方向性で記事を書いていけばいいか分からない場合は、ユーザーの悩み、疑問をベースに考えてみましょう。

例えば「机」というテーマの場合

  • テレワークに最適な机
  • 足腰に良い机
  • 折り畳みなど特殊な機能付きの机
  • 子供向けの学習机
  • オフィス向けの机

などさまざまな切り口があります。

その中から、どんな切り口なら記事を書きやすいか、自社の商品にマッチした切り口はどれか、といった具合に検討して、大まかな方向性を決めていきましょう。

② キーワードリストを眺めて、ユーザーの悩み、疑問に関連するキーワードを絞る

方向性が決まったら、キーワードリストを眺めてみましょう。

膨大な数の一覧を全部見るのは大変ですが、がんばってすべてのキーワードを見ることをおすすめします。
なぜなら「こんなキーワードで検索されているのか」という新たな気づきを得られるからです。

その中から、記事の方向性に合っているキーワードに印を付けるなどして、分かりやすく区別してみてください。

これで、これから記事を書いていくための基盤となるキーワードリストが完成です。

③ 検索意図と検索ボリュームを考慮して、記事のキーワードを決める

記事の方向性に合うキーワードの中から、実際に書いていくキーワードを決めていきましょう。

まずはリストの中から気になるキーワード、自社の事業に合うキーワードなど、記事として書いていけそうなキーワードを一つピックアップします。
次にそのキーワードでGoogle検索して、検索結果に表示されたページを1位〜10位までの記事を一通り読んでみてください。

検索結果の上位に来ている記事は、多くのユーザーが閲覧している証拠。そのキーワードで検索したユーザーの疑問を解決している記事だと言うことができます。
つまり検索意図を満たす記事が書かれているということですね。

これで、ピックアップしたキーワードが、どんな意図で検索されているかを把握することができました。
その検索意図を満たす(つまりユーザーの疑問を解決する)記事が書けそうだなと感じたら、キーワードの候補入りです。

もし「書くことが難しそうだな…」「自社の状況にはマッチしないな」となった場合は、他のキーワードをピックアップして、同じ作業を繰り返してみてください。

この時点で記事を書き始めたいところですが…もう一つの重要なポイント、検索ボリュームを調べましょう。
Google Search Console(サーチコンソール)というツールを使います。

使い方についてはこちらの記事が分かりやすいので、参考にしてみてください。
初心者のためのブログ始め方講座」(外部サイト)

上述したように、キーワードは検索ボリュームによって上位表示させるための難易度が変わります。

検索ボリュームが多いキーワードは、アクセス数の増加を見込めますが、上位表示の難易度が高い。
少ないキーワードは難易度が低い代わりに、アクセス数増加に対しては少し見劣りする。

こういったポイントで総合的に判断して、書いていくキーワードを決めてみてください。

④ キーワードを使って記事を書く

ここまでで、やっと記事を書く準備が完了です。

「そもそも記事って、どうやって書けばいいの?」という疑問を持った方に向けて、ここでは文章を書いていく時に私が意識しているポイントを簡単にご紹介します。

  • 最初に見出しを書いて大枠を作る
  • PREP法で書く
  • 箇条書きや画像を使う

1つ目のポイントは「最初に見出しを書いて大枠を作る」です。

最初に大枠を作ることで「この記事で何を伝えたいのか」が明確になります。
骨格ができてしまえば、あとはその軸に沿って文章を書いていくだけです。

骨格ができていないと、軸がブレてしまって伝えたいことがぼやけてしまったり、後から「あれもこれも」とどんどん文章が長くなったりします。

続いて2つ目のポイントは「PREP法で書く」です。

PREP法とはブログを始め文章を書いていく上でよく使われる手法です。

P:結論(Point)
R:理由(Reason)
E:具体例(Example)
P:結論(Point)

文章を組み立てる時、このような順番を意識することで、論理的な文章になって納得感が高くなると言われています。

例えばこんなイメージです。

P)副業を探している方におすすめなのはレザークラフトです。

R)工具と革素材があれば自宅で誰でも作れて、収入にもなるからです。また革製品は世界中の人に愛用されていますし、初期費用が無料のネットショップとSNSを使えば、コストをかけずに販売することができます。

E)私も5年ほど前から副業としてレザークラフトを始め、今までに累計○万円を売り上げることができました。もし売れなかったとしても自分で使えますし、家族や友人にプレゼントすれば喜んでもらえます。

P)これから副業を始めようとしているなら、レザークラフトをおすすめします。

どうでしょうか?
最初に結論が書かれていることで、その後の内容がイメージできて、理解しやすかったのではないでしょうか。

こういった理由から、文章を書く時にPREP法を使ってみることをおすすめします。

そしてポイントの3つ目は「箇条書きや画像を使う」です。

その理由は、文字ばかりだと疲れるから。

この記事では各節の冒頭に図を入れていますが、ポイントを図にすることで内容の理解促進を目的にしていますが、区切りとしての意味も持たせています。

上述したPREP法の応用として、このブログでは箇条書きを多用しています。

各節の冒頭に、その概要を箇条書きでまとめているのですが、最初に頭の中に置いておくことで内容が理解しやすくなっていると思います。

記事を書いていく時に意識しておくポイントを3つご紹介しました。

  • 最初に見出しを書いて大枠を作る
  • PREP法で書く
  • 箇条書きや画像を使う

まずはこのポイントを意識して、とにかく記事を書いてみましょう!

3. キーワードを使う時のポイント3つ

キーワードを記事に入れていく際に重要なポイントを3つ解説します。
これはSEO対策として最低限、実施すべき内容。しっかり押さえておきましょう!

  • ページのタイトル、見出しにキーワードを入れる
  • 見出しはH1〜H6で構成する
  • 本文にもキーワードを入れる

3-1. ページのタイトル、見出しにキーワードを入れる

ページのタイトルには必ずキーワードを入れましょう。

例えば「机 テレワーク おすすめ」というキーワードを狙う場合は「テレワークにおすすめの机」といった具合です。

ページのタイトルは、検索結果を見た時にユーザーがどんなページかを判断する上でとても重要な要素。
そのためキーワードを入れるだけではなく、ユーザーが読みたくなるタイトルにするのがポイント

例えば「テレワークにおすすめの机【机メーカー在籍10年のプロが解説】」のように、その記事の品質を担保する文言を入れると「お、この記事なら信頼できそうだな」と感じてもらえる効果があります。

同じように、本文中の見出しにも必ずキーワードを入れましょう。
ユーザーの頭の中にあるキーワードが目立つ場所に出てこないと不安になりますよね。

Googleのクローラー対策としても必須です。

ただしキーワードを入れることを意識し過ぎて、不自然にならないようにすることも大事。
例えば、記事の見出しがこのような構成になっている記事があるとします。

  1. テレワークにおすすめの机とは?
  2. テレワークにおすすめの机を3つ紹介
  3. テレワークでおすすめな机の特徴

一つの記事で、このように何度も似たような見出しがあると、読む側としては不自然に感じませんか?

検索結果の上位表示を判定しているのはプログラムですが、それに固執するあまり、読者に寄り添っていない記事を書いてしまっては本末転倒です。

あくまでも記事を読むのは人間。
見出しを考える時は、読者にとって読みやすいかどうかも大事だということを常に意識しておきましょう。

3-2. 見出しはH1〜H6で構成する

見出しは、Webページを構成するプログラム上でも重要な要素です。

GoogleはWebサイトの順位を付けるために、自動で世界中のWebサイトを巡回するプログラム(Googleボット、クローラーなどと呼ばれます)を使って、Webページの中を解析しています。

その際、記事を構成する要素として重要な見出しを読み込み、そこに含まれるキーワードを元に、どんな内容なのかを判断しているんです。

そのため、Webページのプログラム内部では「ここが見出しです」と明確に分かる仕組みが必要

そこで見出しにはプログラムの中でH1、H2、H3といった英数字を割り当てています。

例えばこの記事のタイトル「SEOの基礎|キーワードの選び方とポイント、執筆の流れ」の部分にはH1を指定しています。

これは、ページのタイトルであることをプログラム的に明示していて、最も重要度の高い見出しであることを表しています。

記事の中の各セクションの見出しにはH2を指定しています。
例えば「1. SEO対策の基礎|キーワードを選ぶ時のポイント」という見出しですね。

これは段落の見出しであると同時に、H1の次に重要であるということを、プログラム的に指定しているわけです。

このように見出しにはH1からH6まで順番を付けていき、それによってGoogleが見出しであることと、その中のキーワードが記事を説明する重要な言葉であることを判断しています。

ページのタイトルにはH1、段落の見出しにはH2、H3〜H6を必ず指定することを覚えておきましょう。

3-3. 本文にもキーワードを入れる

見出しと同様、本文にもキーワードを入れていきます。

キーワードを何度も使うことで、ページの意図がGoogleボットに理解されやすくなると言われています。

ただしここでも注意したいのは、不自然にならないこと。

Webページを読むのはGoogleのプログラムではなく、あくまで読者。
読者にとって読みやすく、理解しやすい文章にすることが大前提です。

もう一つ、ポイントになるのが共起語。
キーワードから連想される単語のことを指します。

文章を書いていくと、当然ですが狙いたいキーワードだけでなく、それに関連するたくさんのキーワードが登場しますよね。

できるだけたくさんの共起語も含めて記事を書いていくことで、狙っているキーワード以外でランキング上位に入ることが頻繁にあります。

例えば「机 テレワーク おすすめ」というキーワードだけではなく、そこから連想される単語として「リモートワーク」「在宅ワーク」なども文章に含めておけば、広い範囲のキーワードに対応できるわけですね。

想定外のキーワードで表示順位1位を取得できることがあるので、できるだけ多くの共起語を含めておくことをおすすめします。

ここで注意点。

共起語を多くしたいからといって、テーマから脱線し過ぎたり無駄に文章が長くなるのはNGです。

読者の立場に立ってみて、本当に必要な情報なのか?こちらの都合が優先されてユーザーの課題解決に役立っているか?といった視点は常に持っておきましょう!

4. キーワードやユーザーの悩みを探す方法【参考】

「どんなキーワードにすればいいの?」
「ユーザーの悩みが分からない」

方向性が定まらなかったり、ユーザーが実際にどんな悩みを持っているのか分からない方におすすめの方法を3つご紹介します。

  • 自分で実際に検索してみる
  • キーワードリサーチサービスを利用する
  • 相談サイトで検索してみる

4-1. 自分で実際に検索してみる

最も簡単な方法です。
Googleで、実際に検索してみましょう。

例えばGoogleの検索窓に「机」というキーワードを入力すると、下図のようにキーワードの候補が表示されます。

Google検索で「机」と入力

入力したキーワードの後に自動で補完されるキーワードは「サジェストキーワード」と呼ばれます。
Googleで多くの人に検索されていて、検索エンジンが自動的に提案してくれるキーワードです。

つまり「机」だったら、他にこんな組み合わせで検索されていますよ。と教えてくれているわけですね。

このサジェストキーワードを見れば、ニーズのあるキーワードを見つけることができます。

※上の図では、先頭の2つは私が過去に検索した履歴が表示されています。Googleアカウントでログインした状態で検索すると、過去の自分の検索履歴や自分の現在地などの情報がアカウントと紐づいていて、サジェストもその履歴の影響を受けます。つまり純粋に多くのユーザーが知りたいキーワードとは異なる結果になることがあります。これを避けるためには、Google Chromeでは「シークレットモード」を利用するか、Googleアカウントから一旦ログアウトして検索してみてください。

4-2. キーワードリサーチサービスを利用する

「ラッコキーワード」を利用してみましょう。

ラッコキーワードでは、GoogleのサジェストだけでなくYahoo!知恵袋といったQ&Aサイトでの検索結果も取得することができます。

このサイトだけでもキーワード選定やユーザーのニーズを知るには十分な機能が備わっているので、とても重宝します。

2-2で解説していますので、詳しくはそちらをご覧ください。

4-3. 相談サイトで検索してみる

Yahoo!知恵袋教えて!Gooなど、相談サイトを利用する方法もあります。

相談サイトには、その名の通りユーザーが相談したい情報がたくさん掲載されているので、疑問や悩みの宝庫とも言えるサイトです。

リアルな悩みや疑問を知ることができるのはもちろんですが、回答者とのやり取りを詳細に追うことができるので、質問者が回答内容に満足しているかどうかまで把握できるという特徴があります。

自社でアンケートを取ったりヒアリングしたりする機会が取れない場合、相談サイトはとても役立ちます。

5. SEO対策の中でキーワードの選定は最重要

この記事ではキーワードを選ぶ時のポイントと流れ、具体的な手順をご紹介してきました。

最後に記事の内容を振り返っておきましょう。

  • キーワードを選ぶ時に意識すべきポイントは「検索意図」と「検索ボリューム」
  • キーワードを探すには、まずユーザーの疑問や悩みを把握するところから始める
  • キーワードプランナー、ラッコキーワードなどを使ってキーワードリストを作る
  • Google Search Consoleで検索ボリュームを調べ、キーワード選定の判断材料に
  • タイトル、見出し、本文にキーワードは必須だが、不自然になってはいけない
  • ページの内部的な構造にも意識することが検索ランク上位表示のためのポイント

SEO対策にはさまざまな方法がありますが、キーワードの選定はその出発点とも言える最重要プロセスです。

キーワードを意識せずに書いた場合と意識して書いた場合とでは、数ヶ月後に大きな差が生じます。

キーワードのリストを作って記事を書いていくのはかなり大変な作業で遠回りに見えるかもしれませんが、実は最短ルートです。

面倒だからと言って無闇に記事を書いていくと、成果がまったく現れないことに落胆して途中脱落…という結末になりやすいんですね。
私自身、実際にそういった経験をしてきました。

ユーザーの疑問や悩みに沿った記事は、そのユーザーの課題を解決することはもちろんですが、結果的に問い合わせや申し込みにつながります。

この記事で解説した内容は今後、ブログやホームページ運営だけでなく、企業の経営にも関わる「キーワード戦略」とも言っていい重要な考え方として、取り入れていただければ幸いです。