千葉県流山市を拠点に、ホームページ制作・ロゴ・印刷物デザインを行っている小島喜画です。

「ホームページは公開して終わりではない」
「SEO対策として、ホームページは頻繁に更新した方がいい」

という話を聞いたことはありませんか?

今日はその理由と、具体的に何をすればいいのかを解説します。

小島喜画では、ホームページの更新を代行する運用・改善サービスをご提供しています。ご興味のある方は「運用・改善サービス」のページをご覧ください。

ホームページを更新しないと、こうなる(リスクがあります)

ホームページを更新しないと
  1. 訪問者からの信頼度が低下する
  2. 検索サイトからの評価が下がる
  3. セキュリティ上のリスクが高まる

まず結論として、ホームページを公開して何もせずに放置しておくと、こういったさまざまなリスクにつながる可能性があります。

この3つについて、詳しく解説してきます。

記事の最後では、「更新」の具体的な内容も説明しています。

ホームページの運用を担当している方、これからホームページを作ろうとしている方は、ぜひ一度、目を通してみてください。

ご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください!

注意点もあります

これはあくまで、ホームページの目的によって変わります。
例えば「ホームページには、自社の基本情報だけ載せていればいい」というケース。
検索サイトで見つけてもらう必要がなければ、検索サイトからの評価を気にする必要はないですよね。

1. ホームページを更新していないと、訪問者からの信頼度が低下する!?

アクセスしたホームページの情報が古いと、訪問者に不信感を与える恐れがあります。

まずはイメージしていただきたいのですが、何か知りたいことがあって、Googleで調べ、検索結果に表示された「最新家電10選」といった記事のページにアクセスしたとします。

例えば家電を探しているとき、わざわざ10年前のモデルから探す人は少ないですよね(古いモデルでも、十分に悩みや問題が解決する場合を除いてですが)。

  • 電気代を節約したい
  • エコなものがいい
  • 家事の時間を短くしたい
  • 今どきなデザインがいい

さまざまな希望条件があると思いますが、最新モデルから探す人は多いはず。

いざそのページを見てみて、書かれている情報がもし10年前の情報だったら、どう感じるでしょうか?
「最新」とは当時の最新であって、現在の最新ではない状況です。

「『最新家電』って書いてあったから見に来たけど…10年前!?
今の最新家電を探してたのに。他のサイトを探そう〜。」

おそらくこのように感じて、すぐに他のホームページを探しにいきますよね。

その時点で、そのホームページに対する訪問者からの信頼度は低くなってしまうというわけです。

10年前の情報が今でも通用する場合もありますが

10年前の情報が、現在でも最新だとしたら、それ自体は問題ないかもしれません。

でももし最新のお知らせの記事の日付が10年前で、それ以降、まったく更新されていないと気づいたとき、なんとなく不信感を覚えませんか?

「不信感を与える」問題は、単に人に与える印象を悪くするだけではありません。
次から説明するような「実害」にまで発展する可能性があります。

2. ホームページを更新していないと、検索サイトからの評価が下がる!?

訪問者に不信感を与えると、自社のホームページに「実害」を与える可能性があります。

「不信感?そんなの関係ねぇ」とタカをくくることなく、ぜひここから解説する2つのリスクについても、しっかり把握していただきたい。
というのが、ホームページ制作者としてのお願いです。

まずGoogleは、検索システムを通して、世界中のユーザーの疑問を解決する情報を提供することを使命としています。

なんで急にGoogleの話が出てきた?と思った方へ

ホームページは作っただけでは、誰にも知られることは(ほぼ)ありません。見つけてもらう必要があります。その方法の一つがGoogleやYahoo!、Bingなどの検索サイト。日本でも世界でも利用率が高いのがGoogle(日本では7割以上)です。次にYahoo!(日本で16%ほど)が続く(参考記事:https://lucy.ne.jp/bazubu/search-engine-japan-42218.html)のですが、実はYahoo!はGoogleと同じ検索の仕組みを使っています。つまり日本国内でホームページを認知してもらうためには、Googleの検索システムを意識しないわけにはいかないのです!

そのために、ホームページがユーザーの疑問を解消できているかどうかを、独自の仕組みで評価しています。そこで良い評価を受ければ検索結果の上位に表示され、逆に悪い評価を受ければ下位に表示されるのですね。

情報が頻繁に更新されていると、Googleは「このホームページはしっかり運用されていて、ユーザーの役に立っている。優良なホームページだな」と判断します。

逆に情報がほとんど更新されていないホームページの場合、Googleは「このホームページはあまり更新されていないな。もしかしたらユーザーの疑問解決に役立っていないのかも」と判断し、低い評価を下す。

そういった理由から、定期的に情報を更新することが大事になる、ということですね。

※実際には、更新頻度の他にもたくさんの基準で評価されています。「SEOの基礎|SEO対策の概要と本質を解説」の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はどうぞ。

3. ホームページを更新していないと、セキュリティ上のリスクが高まる!?

ホームページを更新しないことによる「実害」のもう一つは、セキュリティ上のリスクです。

「更新」には、文字や画像を最新の状態にすること以外に、ホームページを構成するプログラムのアップデートやパスワードの更新作業なども含まれます。(このブログでは、そういう作業も更新作業の一つに含めます。)

プログラムには、不備や欠陥が存在している場合があるのですが、悪意のあるユーザーがそれを見つけると、その欠陥を突かれ、悪用されてしまうリスクがあります。
そういったリスクを回避するために、プログラムの開発者は定期的にバージョンアップをしています。
最新のプログラムが配信されたときは、できる限り早く更新することが重要です。

また、WordPressの場合は管理画面にログインするためのIDとパスワードがあります。
パスワードが簡単に推測されてしまったり、万一、関係のない人に漏れてしまったりすると、悪意のある人に不正ログインされてしまうリスクに。

そのため、パスワードは定期的に変更することをおすすめします。

更新って、具体的に何をすればいいの?

この記事ではWordPressの場合を例に、更新作業の具体的な内容を解説します。

  • 最新情報を掲載する
  • 古い情報を更新する
  • 専門的なコンテンツを増やす
  • プログラムを更新する
  • 不要なプログラムを削除する
  • ログインパスワードを更新する

最新情報を掲載する

お知らせやブログのほか、商品やサービスなどのページは、常に最新の状態に保つことが大事です。

理由は上述の通りで、解決したい疑問・知りたいことがあって訪れた人が、あなたのホームページを見て解決できなければ、信頼度が低下してしまうからです。
その結果Googleの評価も下がり、あなたのホームページが見つかりにくくなってしまいます。

最新の技術や商品の情報を、できるだけ速く公開すれば、その分、ユーザーは悩みを解決する時間が短くなって満足度が上がり、購入に至る可能性も高まります。

古い情報を更新する

過去に配信した記事は、放っておくと問題になる可能性があります。

日々、時代は変わっていますし、技術も進歩しています。
過去には正しいとされていたことも、現在では間違っていることもありますよね。

ブログやお知らせの過去の記事で、誤った情報がないか、当時の情報が人に危害を加えたりしないか、定期的にチェックして、必要があれば補足するなどの対策をしておきましょう。

専門的なコンテンツを増やす

知りたいことがあるとき、口コミを参考にすることは多いと思いますが、専門家がどう言っているかが気になることは多いですよね?
健康やお金に関わる話などは特に、専門家の意見や考えを参考にする人は多いはず。

専門的な文章がたくさん掲載されていれば、訪問者は悩みや疑問を解消できる可能性が高まる。
もし解消できれば、訪問者は「また何か知りたいときは、このホームページを見にこよう」と考えて、頻繁に訪れてくれるようになります。

その業界に精通した人が、専門的な情報をたくさん発信することは、訪問者の悩みを解消することにつながるわけですね。

プログラムを更新する

ホームページは、その仕組みによって、使われているプログラムはさまざま。
ここでは、小島喜画が主に利用しているCMS(ホームページを誰でも簡単に更新できる仕組み)の一つ、WordPressを例に解説します。

WordPressには、お知らせの記事を簡単に書くためのプログラム、お問い合わせフォーム、不正アクセスを防ぐセキュリティプログラムなど、たくさんの外部プログラム(プラグインと呼びます)が含まれています。
もちろん、WordPressそのものもプログラムです。

これらのプログラムは、その開発者によって定期的に最新バージョンが配信されていて、その中にはセキュリティ対策も含まれています。
「脆弱性」と呼ばれるような弱点が見つかったら、その穴を埋めるための対策が施されるわけです。

このようなプログラムの更新を放っておくということは、その穴を開けたままにするということ。
悪意のある第三者がその弱点を利用して、ホームページの情報改ざんや顧客情報を盗み出すような状態を、そのままにしておくということです。

これは非常に危険です。
定期的に(できれば月に1回)プログラムの更新がないかをチェックして、最新バージョンがある場合は、早めに更新することをおすすめします。

プログラム更新時の注意点

ホームページを構成しているプログラムによっては、バージョンアップによって、稀に他のプログラムの動作が不安定になることがあります。

プログラムの更新をするときは、万一に備えて、ホームページ全体のバックアップを取っておくことをおすすめします。

不要なプログラムを削除する

ホームページの公開時点では利用していたけど、運用方針が変わって、使わないプログラムが出てくることがあります。

基本的に、現時点で使っていないプログラムは削除しましょう。
ただし将来的にまた使うことがわかっているプログラムは残しておいて問題ありませんが、更新は必ず実施してください。

削除していいか分からないとき

ホームページの開発を業者に依頼した場合は、注意が必要です。
一見、使っていないプログラムでも、実は重要なプログラムだったりすることがあるからです。
削除しても問題ないかどうかは、開発を依頼した業者に問い合わせましょう。

パスワードを更新する

セキュリティ対策のもう一つは「パスワードの更新」です。

WordPressの場合は、管理画面にログインするためのパスワードがあります。

まずはこのパスワードが、第三者に推測されやすい文字列の場合は、すぐに変更しましょう。
(ホームページのアドレスをそのまま使っているとか、「pass」のような安易なもの)

複雑なパスワードにしたうえで、半年に1回もしくは年に1回は、変更することをおすすめします。

パスワードを特定されてしまうと、不正にログインされ、情報を勝手に書き換えられたり、顧客情報を盗まれたりするなど、重大な被害に結びつく可能性が高まってしまうからです。

パスワードの管理は正直、大変ですよね。
でもその管理を怠ることは、大変な惨事を招きかねません。

安易なパスワードを使っている場合は、すぐに複雑な(簡単に推測されにくい)パスワードに変更。
年に1回程度は、パスワードを変更。

定期的に、確実に実施できるような体制を整えておくことが大事です。

小島喜画では、ホームページの更新を代行する運用・改善サービスをご提供しています。ご興味のある方は「運用・改善サービス」のページをご覧ください。

ホームページを更新しないリスクはとても大きい。体制を整えて対応しましょう

ホームページを更新しないことで発生しうるリスクと、更新の具体的な内容を解説してきました。

「更新」といっても、やることはさまざま。
パスワードの管理も、地味に大変な作業です。

でもそれを怠ると、更新作業やパスワード管理とは比べ物にならないほど、大変な作業に発展してしまい、場合によっては他社にも被害を及ぼしてしまうリスクを秘めています。

そういったリスクを回避するためには、確実に実施する仕組み作りが重要です。
例えば、以下のように仕組みを作ってみてもいいですね。

確実に実施する仕組み
  • 半年や年に1回、ホームページの公開情報を精査する
    (古い情報はないか、ユーザーの疑問を解消できているかなどの観点で)
  • 毎月末はセキュリティチェック日としてカレンダーに登録する
  • チェックリストを作成して、漏れなく実施する
  • 担当者と監督者を決めて、実施内容をチェックする
  • 状況に応じてチェック内容を改善する


大変なときは、専門家に相談しましょう!

小島喜画では、ホームページの更新を代行する運用・改善サービスをご提供しています。ご興味のある方は「運用・改善サービス」のページをご覧ください。